潜在意識に残る感情の記憶

人間は、潜在意識レベルで周囲の人たちと、ミラーニューロン(共感をつかさどる脳神経細胞)を介して大量の高速通信をしていることが、現代の脳科学の研究ではわかってきています。


「あなたの脳のはなし」の著者であるデイヴィッド・イーグルマンは、こんなふうに書いています。


「自分は皮膚を境に終わっていると、あなたは思っているかもしれないが、あなたの終わりと周囲の人たちの始まりを区別する方法はないと感じられる。あなたのニューロンと地球上のあらゆる人々のニューロンは、巨大な変化するスーパー生命体のなかで相互作用している。」

「人類の明るい未来を望むなら、人間の脳がどうやって相互作用するかを研究し続ける必要がある-その危険と機会の両方を。なぜなら、私たちの脳の配線に刻み込まれた真実を避けることはできないから。私たちは互いに互いを必要としているのだ。」


科学者の認識がここまできているのは、本当にすばらしく、喜ばしいことだと思います。


「私たちの脳の配線に刻み込まれた真実を避けることはできない」


これは私たちの認識と同じですが、アニカの場合はさらに、物質である脳の配線に刻み込まれた記憶だけではなく、物質の世界を超えた心の世界に刻み込まれた真実もまた、避けることはできない、と考えます。そこには、私たちが生まれる以前の他者(縁ある先祖や過去世)の記憶が残っています。心の世界に残っている記憶は、現在地球上に生きている人のものだけではありません。そこには、すでにこの世を去った膨大な数の人たちの感情の記憶が残っているのです。


科学は輪廻転生を認めないでしょうが、科学的な実験の代わりに、瞑想によって現象の背後にあるシステムを探求していた古代インドでは、輪廻転生は常識として信じられていました。カルマという概念も、過去に生きた人たちの行為が、今を生きる私たちの人生に影響を与える、という認識から生まれたものです。


アニカでの経験によると、人間には確かに潜在意識レベルで過去世の記憶があり、今生で関係する人たちの多くと過去世のときに何らかの交渉があったと思われます。そして観察によれば、そのときの関係で生じたさまざまな感情が、今生での関係に持ち越されているのです。


(続く)