メタフィジックスという考え方

先日、あるお客さまから「アニカの考え方に似ている」とリズ・ブルボーさんの著作を紹介されました。

さっそく読んでみましたが、家族関係(特に親との関係)に関して、本当の自分の感情を認めないことにより、ガンを始めとするさまざまな病気になったり、人間関係における不和、経済的な困窮など、いろいろと不都合が起こることが記されていました。

過去世での経験の影響についても言及してあり、本当にアニカと考え方がよく似ていると思います。
 
 
リズさんは、「メタフィジックな考え方」を採用している、とのことですが、メタフィジックス(Metaphysics)というのは「物理学(Physics)」のMeta(上位)次元を対象にした学問のことです。

「形而上学」というと何のことかわかりずらいですが、要するに、私たちがモノの世界としてとらえている空間&時間の上位次元に関する学問です。つまり、目に見えない、手で触れることができない次元が対象となります。
 
 
私たちが日常的に認識できる、目に見えない、手で触れることができないものといえば、「思考」「感情」が思い浮かびますが、「メタフィジックな考え方」というのは、現実で私たちが経験していることの原因を、目に見えない、手で触れることができない思考や感情に求める考え方といえるでしょう。これに対して、原因を食べ物や遺伝子などのモノに求める考え方を「還元主義」といいます。

私たちが学校で学んだ科学、現代の医療などは西洋起源の「還元主義」的な考え方がもとになっていますが、この考え方を徹底するあまり、あまりにも人間の「心」のことを無視した技術がさまざまな問題を引き起こしていることは明らかでしょう。
 
 
こうしたモノよりココロに注目するメタフィジカルな考え方で病気などをいやす方法は、アファメーションにより自らの癌をいやしたルイーズ・L・ヘイさんが有名ですね。リズさんの「自分を愛して!」という病気の原因となる思考と感情を事典にした本の冒頭にもルイーズさんへの謝辞が見られます。
 
 
リズさんの考え方は、家族(特に親)との関係をトラブルの原因としてとらえるものですが、結果として生じてしまった病気をいやす方法の根幹には「許し」があります。

たとえば、癌の主因として「同性の親に対する怒り、恨み」を認められないことを挙げていますが、その対処方法としては、そうしたネガティブな感情が心のなかにあることを認めて感じ、親を許すとともに、親を恨んだ自分も許すことを勧めています。

おそらく、このいやしのプロセスで一番難しいのは、自分のなかにある怒りや恨みのようなネガティブな感情を認めるところだと思うのですが、リズさんの方法は「言語化して意識にあげる」というきわめて西洋的なやり方です。
 
 
それに比べてアニカは、一人ではなかなか、自分で隠蔽した(なかったことにした)感情に気づくことは難しいので、他者(セラピスト)の観点を導入して心のなかの感情を感じてもらうことにより、隠された感情に気づく、ということをしています。

アニカを受けることにより、隠された感情が意識化されることももちろんありますが、気づかないうちに隠された感情が処理されて消えてしまうこともよくあります。

いずれにせよ、本当に自分に向き合うという意思がないことには、いずれの方法も効果が薄くなってしまうでしょう。
 
 
メタフィジックスという言葉のとおり、モノの世界の上位にココロがあり、ココロを正常化しなければ根本的な問題解決には至らない、ということに気づく人が、これからの地球で増え続けていくと考えています。


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