転生システムの意味

前回紹介したリズ・ブルボーさんの「五つの傷 癒しのメッセージ」という本のなかに、ワオ!と思う記述を見つけました。

「私たち全員が、家族に連綿と引き継がれてきた遺伝子的記憶を持つと同時に、自分の転生の無数の過程で蓄積してきた細胞の記憶を持っています」

これ、アニカでいうところのルーツ(先祖・過去世)の感情記憶のことではないですか。いやー、同じようなことを考えている人っているんですね。
 
 
そして、その先に書いてあることは、私が「転生」という不完全なシステムについて疑問に思っていることへの回答でした。

その疑問とは、過去世で経験したことは記憶していないのに、その感情記憶の影響だけは受けている、したがって、今生で自分が経験する不都合の原因を具体的に知ることができずに苦しむ(ゆえに解決が難しい)のはなぜか? ということです。この状況は「不条理」としかいいようがないですよね。
 
 
この疑問に対するリズさんの回答は、以下の通りです。

「過去世のすべての人生が、私たちがこの美しい惑星で経験したあらゆることを受け入れられるようになるために、どうしても必要だったのです。過去世のいくつかの人生において、私たちは<侮辱による傷>を経験していますが、それは、私たちの<受け入れる>能力を引き上げるためだったのです。」

「魂は、そのように転生して、前の人生で高められなかった受け入れ能力を完成させようとしているのです。」

 
 
「受け入れ能力を完成させる」。。。

はぁ~、ため息が出てしまいますな。
 
 
何を「受け入れる」かというと、転生で繰り返した加害者と被害者のドラマが生んだドロドロのネガティブ感情記憶を、ですよ。

まさに、メタフィジカルな情報空間に滞留し、私たちの今生の人生に多大な影響を与え続けている、そうしたネガティブ感情記憶を受け入れて感じ切ることをアニカではやっているわけですが。。。
 
 
リズさんはよく「原因と結果の法則」ということを言いますが、その法則を悟るための教育システム(?)が地球という転生システムである、ということなのでしょうか。

転生システムが存在することによって、私たちは自分とこの世界を十分に受け入れて、あるがままの自分とあるがままの世界との一体感を感じながら十全に生きられるようになるまで、この地球での人生を経験することができるのでしょうね。
 
 
そして、このネガティブの「受け入れ能力を高める」ことは、リズさんが本書で徹底的にその生態系を暴いている「エゴ」を消滅させることとイコールなのです。
 
 
ここまでわかっても、私には「はい、わかりました!」と素直に言えないところがありますが(笑)、結局、このものの見方に慣れていくしかないのでしょうね。

それにしても、相当、気の長い話ですな(笑)。


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