遠隔ヒーリングに効果がなかった3つの原因

遠隔ヒーリングを受けてみたけれど、「何も感じなかった」「変わらなかった」と、がっかりした経験はありませんか?

受ける前は期待していたのに、終わってみると「これで本当に意味があったの?」「やっぱりこういうのって怪しいだけ?」と、不安や疑念が残ってしまうが、どうにもならない――そんな思いを抱えている人は、少なくないでしょう。

実は、「なぜ効果を感じられなかったのか」には、さまざまな理由があります。

この記事では、「遠隔ヒーリングに効果がなかった」と感じた原因を、受け手側・ヒーラー側・手法そのものなど、複数の視点から整理します。
そして、あなたが求めている「変化」や「癒し」がどうしたら得られるのか、その対処法をまとめてみました。

原因1:受け手側に原因がある場合

遠隔ヒーリングの効果を感じられない理由として、受け手側の心身の状態が関係している場合があります。これは単なる「気のせい」ではなく、心理的な要因・身体的な感覚の問題・潜在意識の抵抗・受ける環境など、さまざまな要因が考えられます。

心理的な要因

まず考えられるのは、心の状態や無意識の反応です。たとえば、ビジョンが見えるとか、メッセージが降りてくるとか、身体の痛みが消えるなど、自分が想定していた経験が得られなかった場合、「何も変化がなかった」と思う場合があります。また、「本当に効くの?」「騙されてない?」という不信感や疑念があると、それ自体が雑音となって、微細な変化を感じ取りにくくなることもあります。

さらに、他人が自分の内面に触れることへの怖れや抵抗があると、無意識に心を閉ざし、感じることをブロックしてしまう場合もあるのです。

こうした場合には、「何か見えたり聞こえたりするかも」といった思い込みをいったん保留にして、フラットな気持ちで遠隔ヒーリングに臨むことが大切です。事前にヒーラーと連絡をとって、具体的にどんな変化が感じられることが多いかを聞いておくのもよいでしょう。

また、可能ならヒーラーと話をする機会を設けて、「この人なら安心できる」と感じられれば、信頼感から受け取りやすくなることもあります。緊張や防衛反応が出ていると感じた場合は、正直にその不安をヒーラーに伝えられれば、誠実なヒーラーであれば必ず対応してくれるでしょう。

身体的・感覚的な要因

遠隔ヒーリングの効果は、身体の感覚や感じ方に大きく左右されます。普段から自分の体の感覚や感情の動きに意識を向ける習慣がないと、微細な変化に気づきにくいことがあります。

また、セッション中に眠ってしまったり意識が飛んでしまうと、無意識で何かが起きていても「何もなかった」と思うかもしれません。

ヨガや瞑想などを習慣にしている方は問題ないと思われますが、そうした習慣のない方は、事前に深呼吸や軽いストレッチなどで体をゆるめておくことをおすすめします。

また、睡眠や食事などをしっかりとって、体調を整えて臨むと、効果が感じやすいでしょう。

潜在意識的な要因

意外に多いのが、潜在意識レベルでの抵抗です。表面的には「変わりたい」と思っていても、無意識では「変わりたくない」と感じていたり、過去の痛みに触れられることを恐れている場合があります。

たとえば、変化することで失うもの(安心・人間関係など)があったり、新しい経験をすることを恐れている場合があります。また、自分では気づきにくいのですが、子どもの頃のつらい体験から、感情を感じること自体を拒否している可能性もあります。

こうした無意識のブレーキに自分ひとりで気づくのは難しいので、「なぜ変化が嫌なのか?」「感じられない原因は何か?」というような疑問があったら、ヒーラーに伝えて一緒に考えてみるのが有効です。

また、「なんとなく不安」「落ち着かない」といった微細な感覚をヒーラーといっしょに感じてみることで、少しずつ変化することができます。信頼できるヒーラーがいたら、そうした気持ちを正直に打ち明けることが重要です。

環境的な要因

最後は、ヒーリングを受ける「環境」に問題がある場合です。遠隔で気軽に受けられる利点がある一方で、集中できる空間やタイミングが整っていないと、変化を感じにくくなることがあります。

たとえば、周囲のノイズや通信の乱れ、家族の話し声、スマホの通知音など、ちょっとした外部からの刺激で意識がそれてしまうことがあります。また、体調が悪かったり、時間帯的に眠気が強いと、感覚がぼやけてしまうこともあるでしょう。

こうした点は、事前の準備である程度防ぐことができます。スマホの通知を切り、部屋を静かに整え、自分がいちばん感覚をクリアに保てる時間帯にセッションを受けること。そして、できるだけ心身の調子が整っているときに受けることで、変化を感じやすくなります。

原因2:ヒーラー/セラピスト側に原因がある場合

遠隔ヒーリングの効果が感じられない理由として、ヒーラー側に要因があるケースも少なくありません。特に遠隔という形式では、対面に比べて「その場の空気感」や「身体的なつながり」が希薄になるため、ヒーラーの在り方や技術の成熟度が、よりダイレクトに影響を与えます。

ヒーリング能力の乏しいヒーラー

遠隔ヒーリングの世界では、プロのヒーラーとして、十分な能力と経験、倫理性をもったヒーラーがいる一方で、そうしたプロの資質を持たない“素人ヒーラー”も多く活動しているのが現状です。その背景にはいくつかの理由があります。

まず、医療や心理カウンセリングとは異なり、ヒーラーには国家資格のような制度的な基準がありません。お金を出せば、さまざまなヒーリング流派の講座を受けることができ、修了すれば認定証とともに誰でも「ヒーラー」を名乗ることができます。中にはビジネスを目的とした最短1日で修了する講座などもあるので、経験もない素人がきわめて短期間でヒーラー活動を始められる環境が整っています。

また、SNSやオンライン集客のスクールが増えるにつれ、ヒーリングの実力よりも「営業力」や「発信力」によって営業できる仕組みができあがっています。実際には経験が乏しくても、“自己ブランディング”が上手な人ほど営業しやすい環境になっています。

さらに、スピリチュアルブームの中で、自分自身が癒された体験をきっかけに「私も人を癒したい」と考える人が多くいます。しかしその中には、自分の内面をしっかりと整えないまま、“癒された感覚”だけを頼りに他人を癒そうとするケースも少なくありません。

また、ヒーラーになること自体が、自分の問題から目を背ける手段になってしまう場合があります。内面に課題を抱えたままでも、「癒す側」に回ることで優越感を得られ、自らの問題を見なくて済むという心理的逃避が働くことがあります。

このように、資格や基準の欠如、ビジネス目的の参入、自己投影、自分の課題の回避などの動機が重なって、実力を伴わない名前だけのヒーラーが増える要因となっています。こうした環境では、実際の経験や能力の有無が外からは見えづらく、誰が信頼できるヒーラーなのか、見極めにくくなっています。

詐欺まがいのヒーラー

遠隔ヒーリングの分野には、一定数の詐欺まがいの業者が存在します。悩みや不安を抱えた人に対し、根拠のない情報で不安を煽り、高額なサービスを売りつけたり、効果を保証して依存関係をつくるといった悪質な手法が横行しています。

特に注意が必要なのは、以下のようなケースです。

  • 断定的な診断や霊視を行う:「あなたは〇〇タイプだからこうすべき」「除霊が必要です」など、専門的根拠のないアドバイスを与える

  • “特別な力”を強調する:「私だけに授けられた力です」「私にしかできません」といった発言で権威性を演出し、信頼を勝ち取ろうとする

  • 効果が出ない理由を利用者のせいにする:「あなたが素直じゃないから効かない」「信じないと意味がない」と言って責任を転嫁する

これらに共通しているのは、「不安を煽って依存させる」「効果を保証する」「外部と遮断する」といった特徴です。ヒーリングを受ける際は、倫理的に問題がないか、料金が適正か、説明に納得できるかといった視点を忘れず、詐欺にひっかからないようにすることが大切です。

原因3:遠隔ヒーリングに求めるものと選んだヒーリングが合っていない場合

遠隔ヒーリングに「何を求めるか」によって、選ぶべき遠隔ヒーリングの種類は変わります。

遠隔ヒーリングには2種類ある

遠隔ヒーリングは、大きく分けて、エネルギー系と瞑想系の2つに分かれます。

項目エネルギー系ヒーリング瞑想系ヒーリング
基本的な理論生命エネルギーや宇宙エネルギーの流れを整える意識の集中と内省、気づきを通じてバランスを整える
アプローチ方法エネルギーを送る/受け取る瞑想・観察・共鳴を通じた自己調整支援
代表的な手法レイキ、ヒーリングタッチ、スピリチュアルヒーリング、クリスタルヒーリングマインドフルネス瞑想、誘導瞑想、慈悲の瞑想、チャクラ瞑想
科学的根拠の有無限定的。臨床研究の数や質にばらつきあり(Astin et al. 2000)神経科学・心理学で多数の研究あり(Tang et al., Wahbeh et al., Balconi et al.)
使用する手段ヒーラーの意識Zoom、音声通話などを通じた誘導や共鳴
施術時のスタイル受け手は基本的に受動的受け手も意識的に内面に向き合うスタイル
特徴的な効果説明オーラ・チャクラへの働きかけ、心身のバランス調整脳波の共鳴、ストレス軽減、共感力の向上など
現代的な展開例伝統的なスピリチュアルヒーリングとして普及遠隔誘導セッション、企業研修、医療分野で活用

エネルギー系遠隔ヒーリング

エネルギー系ヒーリングは、「人間には目に見えない生命エネルギーが流れており、それを調整することで心身が整う」とする考えに基づいています。ヒーラーは、神仏、宇宙エネルギー、自然エネルギーなどを媒介し、受け手のエネルギーフィールド(オーラ、チャクラなど)に働きかけるとされます。代表的な例としては、レイキ、ヒーリングタッチ、スピリチュアルヒーリング、クリスタルヒーリングなどが挙げられます。

遠隔ヒーリングでは、ヒーラーが特定の時間に受け手に意識を向け、エネルギーを「送る」ことで癒しを行います。ただし、現時点ではこの手法の科学的根拠は限定的であり、臨床研究の数や質にばらつきがあることが多くの論者に指摘されています(例:Astin JA et al., 2000, PubMed)。

瞑想系遠隔ヒーリング

瞑想系ヒーリングは、受け手自身が「いまここ」に意識を向け、内面の静けさや気づきを深めることによって心身のバランスを回復していく方法です。ヒーラーは、瞑想や呼吸法、イメージワークなどをガイドしながら、受け手の状態を整えるサポートをします。

マインドフルネス瞑想、慈悲の瞑想、チャクラ瞑想、誘導瞑想など、心理学や神経科学の分野でも一定のエビデンスを持つ手法が数多く存在します。たとえば、瞑想の神経科学的効果についてのレビューでは、注意力や感情調整、ストレス軽減に関連する脳の領域が安定的に変化すると報告されています(Tang YY et al., 2015, Nature Reviews Neuroscience)。

瞑想系遠隔ヒーリングは、Zoomや音声通話を活用した「誘導瞑想型の遠隔セッション」です。受け手が自宅にいながらでも安全に取り組めるスタイルとして広がりを見せています。

遠隔ヒーリングに何を求めるかで期待できる効果が異なる

期待の種類具体的な願望遠隔ヒーリングの種類
身体的変化痛み・不眠・肌トラブルなどの改善瞑想系+少数のエネルギー系ヒーラー
情緒的変化気持ちが軽くなる、不安が減る瞑想系+少数のエネルギー系ヒーラー
現実的変化恋愛・お金・人間関係の好転瞑想系+少数のエネルギー系ヒーラー
スピリチュアルな変化波動調整、エネルギーの統合エネルギー系

身体的変化、情緒的変化、現実的変化を求めているのに、エネルギー系ヒーリングを選んでしまった場合、効果を感じられないことが多いでしょう。

というのは、私の知る限り、あなたの人生を変えてしまうくらいの本物のエネルギー系ヒーラーは、非常に少ないからです。そうした超少数派の凄腕ヒーラーたちは、ほとんど口コミで海外からもお客さんが集まっているので、人前に出たり、SNSで宣伝することもありません。ですので、私たちがそうした本物のヒーラーに出会うのは、非常に難しいと言えるでしょう。

一方で、スピリチュアルな変化、波動調整、エネルギーの統合などに関しては、科学的な証明ができない以上、効果は主観的なものにとどまります。受けてみて感覚的に満足がいけば効果があると言えるし、何も感じなければ効果がない、ということになってしまいます。当然、受け手に個人差があり、ヒーラーとの相性もあるので、事前に効果を保証することはできないでしょう。

したがって、身体的変化、情緒的変化、現実的変化を求めているのであれば、瞑想系遠隔ヒーリングを受けた方が効果が出やすいと言えます。

遠隔ヒーリングに効果を求めるなら瞑想系ヒーリングがお勧め

エネルギー系遠隔ヒーリングの効果についての科学的根拠が限定的であるのに対し、瞑想系遠隔ヒーリングの効果には一定の科学的根拠があるとされています。科学的根拠がある、ということは再現性があるということです。

エネルギー系遠隔ヒーリングにも癒しの体験を得たという声はありますが、科学的な裏づけが進んでいる瞑想系遠隔ヒーリングの方がお勧めできると言えるでしょう。

瞑想系遠隔ヒーリングの事例紹介

自閉症スペクトラム、不登校、癇癪持ちだった娘がウソのように穏やかに

中学2年の娘は、自閉症スペクトラムと診断され、癇癪や強い不安から不登校に。便秘への恐怖から泣き叫んだり、怒りを爆発させる日々が続いていました。私はその姿が怖くてビクビクし、どうしていいかわからないまま抑え込んでいたことも多かったです。

そんな中、アニカの「オンラインお悩み相談+遠隔体験」を経て、「オンラインコース」を受講。私自身の不安やネガティブ感情を感じて処理する中で、娘の怒りや不安も落ち着いていきました。

今では大声で怒ることも激減し、自分から「髪ぐらい乾かせるよ」と言ってくれるように。布団の中で過ごす日々から、散歩や好きなイラストを楽しむ時間が増え、相談室登校もできました。

アニカを通して「感じて癒す」ことの力を実感しています。問題は残っていても、娘が前向きになってきた今、少しずつ希望が見えてきました。サポート、本当にありがとうございました。

家族の裁判沙汰を回避!アニカが導いた“感情の和解”

家族間の感情的なもつれがこじれると、時に裁判にまで発展してしまうこともあります。今回ご紹介するのは、そんなトラブルの火種が、たった一度(60分)の遠隔アニカで見事に回避されたという実例です。

相談者のNさん(48歳・男性)は、自宅隣の空き家を母親が購入し、その後自分の名義に変更したことをきっかけに、母親との間に認識のズレが生じました。さらに、要支援状態となった父親がその家に同居を始めたことで、母と妻との間で激しい対立が発生。ついには、母親から「裁判をする」と脅されるような状況にまで発展していました。

家庭内は完全な冷戦状態。「身内で裁判になれば長期化する。できれば父の介護が必要になるまで待ちたいが、いつ爆発するか分からない」とNさんは深い不安を抱えていました。

そこで、Nさんは遠隔アニカを依頼。セラピストが過去世や先祖レベルまで問題の根本原因をリーディングし、蓄積された感情をアニカで処理しました。

すると、翌朝Nさんの心に変化が現れました。「母にあれほど怒っていたのがバカバカしくなった」と語り、母親と自然に和解。心の奥にくすぶる感情はあるものの、家庭全体の空気が穏やかになり、争いの危機は回避されたのです。

家族問題の多くは、単なる意見の違いではなく、言葉にできない「感情の根っこ」が原因です。アニカはそうした深層の感情を癒し、目に見えない次元から調和をもたらします。

まとめ

遠隔ヒーリングを受けたのに「何も感じなかった」「変われなかった」と感じたとき、その原因はあなただけにあるわけではありません。

心理的な緊張や思い込み、体調や環境、ヒーラーとの相性、さらには手法そのものの問題まで──
さまざまな要因が絡み合って、「効果なし」と感じてしまうケースは少なくないでしょう。

けれども、それで「ヒーリングなんて全部ダメだ」とあきらめる必要もありません。
大切なのは、自分が本当に望んでいる変化が何かを明確にすること
そして、その目的に合ったヒーリングを選ぶことです。

「現実が変わる」「人生が進み出す」ような変化を本当に望んでいるなら、もっと深いレベルで内面に働きかけてくれるヒーリングを見極める必要があります。


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