過去世をいやす

ごく最近になって、私たちが衝動的に自分のためにならない行動を選択してしまう原因は過去世でのネガティブな経験にある、ということがはっきりわかってきました。

過去世が人生のなかでつらい経験をし、嫉妬、恨み、罪悪感、怒り、恐れなどの強いネガティブな感情を潜在意識に追いやったとき、過去世の死後もその感情の記憶は情報空間のどこかに残り、その感情記憶につながった私たちは、まるで憑依されているかのようにその感情を再体験することがあります。

アニカは私たちの不都合の原因である過去世の感情記憶を処理して彼らをいやすことができます。それによって今生の私たちも過去のしがらみから自由になることができるのです。
 
過去世は別人格とはいえ、結局は自分なのですから、過去世を知ることは自分を深く知ることにもつながります。何代もの過去世の人生をたどっていくうちに、私たちは自分の宇宙の神話世界を知ることにもなるのです。

スピリチュアルな世界ではよく悪い霊に憑依される、というようなことを聞きますが、何のことはない、自分が自分の過去世での体験を引きずって苦しんでいることが多いのではないかと最近では考えています。それもまた過去を生きた自分なのですから、過去世をいやすことは自分をいやすことにつながるのです。それと同時に、自分が経験している世界について、その経験の原因はすべて自分にあるという自己責任をもつことができるようになります。

アニカを続けるうちに意識が開いて潜在意識の奥深くに存在するさまざまな事象がわかってくるようになった谷津絵美子さんの体験談を紹介します。
  
 
「過去世が現在の私達に多大な影響を与えているということ、そしてそれをアニカで癒すことが出来るということが分かり、私の過去世である彼女の存在を自覚したのはごく最近の事です。
 
 
常に存在を感じる訳ではなく、何かのタイミングで彼女が顔を出すとき、現在の私と過去世の私を同時に感じるのです。恐らく今の私の状況や感情が、彼女の生きた人生の中での出来事や、その時の感情にシンクロすると出てくるのだと思います。

気付くようになってみると対処も出来ますが、まだそのことが分からなかった頃、私はとても辛い日々を過ごしていました。過去の日記を見ると彼女の存在が強く現れた時のことがよく分かります。

1/28 死にたいと思い、手首を切りたくなる衝動。夕食の支度で包丁を持つのが怖い。

2/10 どうにも苦しくて自分で手の甲を切ってしまった。何とか手首は避けたけど。

2/11 昨夜は最悪。手が痛い。これでもかって切りつけてやった。
憎しみ、怒り、自責、これはもっとひどくなるのだろうか。

3/3 夜、何だかまた誰かに繋がってしまったのか苦しかった。
こうなるとまた手を切りたくなるし、恨み、怒り。自分への憎悪。

3/20 私に構わないで、ずるい、来ないで、もう会いたくない、卑怯者。
(これは書いた記憶が無くて、翌日日記を見て驚きました。)
 
 
最近になって、私はアニカをする時、出てきたネガティブ感情の持ち主の言葉が頭に浮かぶようになり、彼女の生きた人生を知ることが出来ました。

以下は彼女が語ってくれたことです。
 
 
「私のうちは兄弟が多かった。私は早く家を出るしかなかった。兄は家業を継いだし、姉は母を手伝って、家の事や弟妹の世話をしていた。私は居場所が無かった。せめて自分で食べていくようになって家を出るしか、家族の為に出来る事はなかった。それを望まれていたのも分かっていたし。

どのくらい寂しかったか分かる?私を必要としてくれる人を私が必要としていたことが分かる?

だから、たとえ私を本当に愛してくれていなくたって、私には必要だった。」
 
 
彼女は自分の身を売ってお金を作り、恋人に渡していたのですが、恋人は他の女性のところへいってしまったようです。おまけにお腹には赤ちゃんがいたので、自ら命を絶ったということです。
 
実は彼女がここまで話してくれるまでには、何日もかかっており、度々私の頭の中に「切っちゃえ、切っちゃえ」という言葉が浮かびました。その度に自分自身への憎悪、自分の身体への嫌悪、そして、自分への制裁のように切りたいという衝動が起こりました。

でも、以前と違ってこれは過去世だと分かっていたので、そうなった時にはすぐにアニカをしました。自分だけではどうにもならない時は、瀧上先生にアニカを送って頂きました。アニカの仲間に助けてもらったこともあります。

そして、彼女が自分の苦しみを全て語り、おなかの赤ちゃん共々アニカで癒されると、彼女は私の中から完全にいなくなりました。それからは、もう自傷の衝動も起こっていません。この過去世が癒されることなく、存在にも気付かずに過ごしていたら、私はいつか本当に手首を切ってしまったかもしれません。
 
 
誰か別の存在と思っていたものが、実は自分自身であるということ、何かに憑りつかれたかのように思っていた感情も、すべては自らが発したものであるということが分かり、自分の周りに起こる不都合はすべて自分に責任があると実感しました。

気付き始めてみると、このように今の自分に大きな影響を与えている過去世は、他にも沢山います。そして、アニカで癒されるとその変化により、過去世の持ち続けていたネガティブ感情から、自分が解放されたことが分かります。

例えば、源氏の武将だった過去世を癒したら、気を張り続けていたのがなくなったとか、病で一人悲しみに耐えていた女性の過去世を癒したら、昔からしばしば頭に浮かんできた「ひとりにしないで」という言葉と共に寂しさが消えたとか、人には分からないかもしれませんが自分には納得できるのです。
 
自分の努力だけではどうにもならない問題や不都合は沢山あります。それをアニカで癒すことによって解決することが出来るたび、自分で過去世やご先祖様にアクセスすることのできるこのアニカという癒しの技術の素晴らしさを実感しています。」

谷津さん、シェアしていただき、ありがとうございました。


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