なぜ、過去世リーディングだけでは癒されないのか?

現在抱えている悩みや、問題が起こる理由の意味を過去世リーディングから知り、更に過去世を癒すことで、今生の人生をもっと自分らしく生きてみたいと思いませんか?

私たちは、過去13年の間に3,000人以上のクライアントさんのご相談を受けてきましたが、悩みの原因がどうしても今生に思い当たらないという方が、思いの外たくさんいらっしゃいます。そのような場合には、リーディングによって原因となる過去世を特定し、その過去世の感情を癒すことで悩みを解消したり問題を改善したりしています。

過去世の経験から生まれた感情は、今も私たちの潜在意識に残っているのです。

精神科医のブライアン・L・ワイス博士も、米国の催眠療法の第一人者として、過去世退行による治療を数多く行っています。

博士の著書『Many Lives, Many Masters』(邦題『前世療法──米国精神科医が体験した輪廻転生の神秘』, 1988)は、100ヶ国以上で200万部以上売れており、スピリチュアル領域だけでなく一般にも広く読まれています。

過去世のリーディングをしていると、ポジティブな経験ばかりでなく、時には凄惨な体験や壮絶な生き様を目の当たりにすることもあります。しかし、そうした過去世の出来事や感情と真剣に向き合うことによって、どうにもならない苦しみや、何をやっても解決できなかった悩みから楽になれる方もいるのです。

この記事では、主だった過去世リーディングの種類や方法のほか、「アニカ」という私たちのヒーリングの過去世リーディングについても解説しています。

もしあなたが、何をやっても解決できない苦しみや悩みを抱えているのであれば、過去世リーディングで改善の糸口を見つけられるかもしれません。

過去世リーディングは、特殊能力ではない

過去世リーディングは特殊能力ではありません。
実はごくごく一般の方であっても過去世リーディングはできます。

一方で、その人の問題を解決できるかどうかは別です。
過去世リーディングを通じて、その人が抱えている問題を解決するためには、その専門的な知識や経験が必要だからです。

  • 過去世リーディング:誰でもできる
  • 過去世リーディング+問題解決:専門家の支援が必要

順を追って説明します。

過去世の記憶は、身体とこころに紐づいて残っている

過去世の記憶は、誰しもが身体とこころに紐づいて残っています。
これは科学的に証明できるものではありませんが、否定できるものでもありません。

なぜなら、私はこれまで1,000名以上の方の過去世リーディングをしてきましたが、その結果をお客様に伝えるとほとんどのお客様が共感してくださったからです。これは過去世の記憶が反応していると考えられます。

もちろん過去世というもの自体の存在は証明できません。
ただ、少なくともそれを意図して過去世リーディングをすると、一定の結果(反応)が出るのは事実です。

たとえば次のような反応は、過去世の記憶に関係していると考えられます。

  • 特定の場所に行くとなぜか胸が苦しくなる
  • 初めて行った土地なのに懐かしい気がする
  • 何かをされたわけでもないのにある人に対して怖さや嫌悪感を抱く

過去世の出来事は、現在の肉体に残っているわけではありませんが、「感情記憶」や「身体の反応」として、潜在意識を通じて心身に現れることがあります。

いつも同じパターンで悩みが繰り返される時や、現在のこれまでの人生には原因が見当たらない時、それは過去世に由来する感情や記憶が関係している可能性があるのです。

身近な日常の中からも、過去世リーディングをすることができる

身近な日常の中からも過去世リーディングをすることができます。
過去世の記憶の片鱗は、意外と日常にもたくさん表れているからです。それに気づくことが過去世リーディングに繋がるのです。

例えば次のようなことです。

  • なぜか昔から惹かれる国や文化
  • 特定の時代の服や音楽
  • 好きな国の料理
  • 嗜好品
  • 現在の職業など

過去世においてとてもつらい経験をしていた場合には、その国や時代にまつわるものを無意識に避けるケースもあります。過去世の苦しい感情記憶が消えたら、今まで苦手だったものがむしろ好きになった、という方もいます。

過去世が影響を与えている日常のできごとに気付くことで、それを手掛かりに過去世リーディングをすることができるのです。

過去世リーディングで問題を解決した事例

過去世リーディングは誰でもできますが、問題解決となるとなかなか難しいものです。
そこで私たちが提供する「アニカ」では、過去世リーディングとそれ以外の手法を用いた、お客様の問題解決のためのセッションを提供しています。

セッション(過去世リーディング含む)を提供したことで、例えば次のような結果が生まれた事例があります。

  • 当初抱えていた問題:言いようのない孤立感
  • セッション後の状態:孤立感が解消され、穏やかなこころで過ごせるようになり、首の痛みも改善した

この方はセッションの中で自分の過去世を思い出したのです。
実際のお客様の声は以下の通りです。

物心ついた頃から「神は私を助けてはくれない」という思いと、言いようのない孤独感がずっと心にありました。アニカのセッション中、隠れキリシタンの女性の映像が見えました。彼女は殺された我が子を抱き、神に見放されたと感じながら讃美歌を歌い、処刑されていきました。

その悲しみと神への不信感は、まさに私自身がずっと抱えていたものでした。涙が自然とあふれ、最後に神の声で「その愛を今生は隣人に与えなさい」と聞こえたとき、過去の出来事の意味がつながりました。

首の痛み、クリスチャン家庭との縁、義家族との絶縁――すべてに過去世の影響を感じました。

「やられたらやり返したい!」と憎しみが消えなかった義家族に対しても、その後は気持ちの変化が起こり、穏やかなこころで過ごせるようになったそうです。
色々な治療を試してみても治らなかった首の痛みは、セッションのあとから痛くなくなりました、とのご報告がありました。

過去世リーディングをするならそれ単体ではなく、こういった問題解決の総合的なサポートを前提としたセッションをおすすめします。

過去世リーディングの主な種類6つ

過去世リーディングは、大きく2つにわけることができます。

①自分で過去世を思い出すもの

②セラピストやヒーラーが受け取った過去世の情報を、言語化して伝えてもらうもの

やり方や技法ばかりでなくセラピストとの相性もありますので、一度受けて効果を感じられなかったとしても、他の手法や別のセラピストであればまた違う体験ができる可能性もあります。

自分で過去世を思い出すものセラピストやヒーラーに過去世を伝えてもらうもの
退行催眠(ヒプノセラピー)によるリーディングチャネリング型リーディング
身体感覚や感情からのリーディングアカシック・レコードリーディング
夢や瞑想・アートを通じた自己リーディングカード(オラクル・タロット)によるリーディング

退行催眠(ヒプノセラピー)によるリーディング

催眠状態を利用して、過去の記憶や感情にアクセスする方法です。医療・心理分野でも催眠療法が行われていますが、主に“年齢退行”や“トラウマ解消”を目的としており、「過去世退行」というテーマでの催眠は、民間のセラピストが中心となって行っています。

身体感覚や感情からのリーディング

日常の中でふと感じる強い感情や、理由のわからない身体の反応(たとえば特定の場所で胸が苦しくなるなど)を手がかりにするものです。

心理的な手法としては、感情を感じて解放していく「感情解放ワーク」や、自分の中にある“内なる声”や“性格の一部”と対話して癒していく「IFS(内的家族システム)」といった方法とも通じる部分があります。

夢や瞑想・アートを通じた自己リーディング

夢に出てきた風景や知らない誰か、瞑想中に浮かんだ映像、無意識に描いた絵などから、自分の過去世を探る方法です。印象的な夢を日記に書き留める、瞑想中に出てきたイメージをスケッチする、自由に絵や物語を描いてみるなど日常の創作活動のほか、心理療法で用いられる箱庭療法(砂の箱にミニチュアを並べて無意識を表現する技法)なども、内面の記憶に触れる方法として近い要素を持っています。

チャネリング型リーディング

高次の存在(ガイド、ハイヤーセルフなど)や魂とつながることで、セラピストが過去世の情報を受け取り、クライアントに伝える方法です。受け取る側は基本的に情報を受け取るスタイルになります。

アカシック・レコードリーディング 

魂の記録が蓄積されているとされる「アカシックフィールド」にアクセスし、過去世や魂の傾向などを読み取る方法です。セラピストがアクセスし、情報を言語化してクライアントに伝えます。

カード(オラクル・タロットなど)によるリーディング

カードを使って、今の人生のテーマや問題に影響を与えている過去世のテーマを読み取る方法です。カードの絵柄やキーワードを通して、過去に根ざしたテーマや問題を探り、メッセージを受け取ります。

過去世は、リーディングだけでは癒されない場合がある

潜在意識に眠っていた記憶や出来事を、過去世リーディングによって思い出すと、時に涙が止まらないような激しい感情があふれ出してしまうこともあります。

過去世を知ることによって癒されたりポジティブな気持ちになる場合は良いですが、人生の不都合の原因となるような過去世では、ネガティブな感情が出てくるケースがほとんどです。

過去世の背景にある深い悲しみや恐怖、孤独感、怒りなどの強い感情を癒すためには、リーディングをするだけでは不十分なのです。

過去世が癒されるためには、他者による共感が必要

過去世が癒されるためには、他者の存在が不可欠です。

私たちは、あまりにも強烈な体験をすると、その感情を安全に感じきることができず、心や身体の奥深くにしまいこみます。その「感じきれなかった感情」は処理されないまま潜在意識に残り、後になってから精神的な辛さや身体の症状として現れてくることがあります。

過去世の癒しは、そうした未処理の感情に今の私たちが向き合い、改めて感じることで、初めて完了していくものなのです。

とはいえ、過去世の中で感じられなかったり誰にも理解されなかったりした感情をひとりで感じることは難しく、その感情を受け止めてくれる人がいて安全に感じることができます。

本当に癒されるためには、情報としてのリーディングではなく、共感するためのリーディングが必要です。

身体レベルでの深い共鳴で過去世を癒す

共感と同時に過去世の癒しに必要なものとして、セッションでは、セラピストがクライアントに身体的に同調することも重要です。たとえば、胸が締めつけられるように感じたり、突然の眠気や息苦しさ、圧迫感としてセラピストの身体に現れるものです。

これは、「身体的共鳴(ソマティック・レゾナンス)」とも呼ばれるものですが、心理療法の分野では「身体的逆転移」としても知られています。

Egan, J. & Carr, A. (2008). Body‑centred countertransference in female trauma therapists. Éisteacht, 8(1), 24–27.

アイルランドのトラウマ対応専門セラピスト87名を対象とした調査で、筋肉の緊張を感じた人は約83%、眠気を感じた人は約79%に上った。これは、セラピストがクライアントの情動に対して身体的に「共鳴」していることを示すものである。

「共感」も「身体的な共鳴」も、過去世リーディングのやり方や手法よりも、セラピストの経験や個人差によるところは大きく、どのようにして選ぶのかは自分自身が安心してセッションを受けられるかどうかが基準になります。

アニカの過去世リーディングは、過去世の感情をお互いにシェアすることで成り立つ

アニカにおいてのリーディングでは、クライアントが自分で過去世を思い出すこともありますし、セラピストが感じた過去世をクライアントに伝えることもあります。

いずれにせよ、セッションが終わったあと、お互いに感じたものをシェアすることによって成り立っています。

過去世の感じ方は人によって違いますが、映像が見える人もいれば言葉が聴こえる人もいますし、匂いや色の感覚を感じる人もいます。体感的な感覚や感情のみで、情報としてはよく分からないという人もいますが、セラピストとのシェアを通して、自分のこころの中に確かに過去世が存在することを実感する方は多いです。

アニカの過去世リーディングによって、20年来の友人の意地悪な言動が腑に落ち、改善した事例

20年来の友人関係の悩みが、アニカの過去世リーディングによって改善した事例をご紹介します。

  • 当初抱えていた問題:相手からいつも嫌なことを言われたり、不可解な行動に振り回される。仕事上の付き合いがあるために離れることもできず、非常に強いストレスを感じていた
  • セッション後の状態:相手の不可解な言動の理由がわかり、ネガティブな気持ちが浮かばなくなった。常に相手のことを考え続けていたのがなくなり、夜もよく眠れるようになった

以下は、お客様の実際の声です。

「セッションが終わったあとのリーディングでは 『子どもたちがたくさんいる施設でお世話をしていた過去世がいる。そこでは、嫌だとかしんどいと思うよりも、もうこれは自分の仕事だから……と淡々とこなしている』というものでした。

そして実は、私もアニカをしている時に次のような状況が思い浮かんだのです。

「私は、山の麓にある貧しい孤児院の先生だった。そこに子どもの姿の友人もいる。私のことを羨ましいと思っていて、気を引くために意地悪なことをしてくる。私は立場的に、皆に平等でなくてはいけない。仕事だからちゃんと面倒を見ようと思っている。」

私と彼女は過去世で繋がっていたのです。なぜ私に対して幼稚な発言をしてくるのか、自分でその状況を感じた時、すべてが腑に落ちました。それから数日経っていますが、ネガティブな気持ちはまったくありません。

まとめ

過去世リーディングは、特殊能力ではなく、現在の不都合や悩みを改善するために有効な場合があります。ただし、過去世を癒すためにはその感情を安全な場で感じる必要があります。

そして、深いトラウマのような経験を持つ過去世をリーディングする場合には、共に感じてくれる専門家の存在が不可欠です。何をやっても悩みが改善されなかった方は、過去世リーディングを試してみてはいかがでしょうか。


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