前世療法とアニカ

前世療法とアニカ

今日は、前世療法とアニカの違いについて書いてみたいと思います。

前世療法と言えば、エドガー・ケイシーやブライアン・L.ワイス博士が有名ですが、どちらも輪廻転生の実在を前提としています。

ちなみに、ワイス博士によれば、ローマ帝国のコンスタンチン帝が、新約聖書の輪廻転生に関する記述を削除したことが六世紀に宗教会議で公式に認められ、それ以降、キリスト教では輪廻転生の概念は異端であるとされた、とのことです。

エドガー・ケイシー

エドガー・ケイシーは、会話ができなくなったため催眠療法を受けたが、その最中に別の人格が現れ、その人格が示した治療法で治ったのが心霊診断を行うようになった発端でした。

心霊診断では、自らが催眠状態となり、さまざまなリーディングをしましたが、催眠状態が終わると、自分が催眠状態で語ったことはすべて忘れてしまっていたそうです。

また、人生で説明のつかない災難の多くは前世に起因している、病気は前世で抱えた問題が原因であることが多い、と語っています。

相談者の病気に関しては、リーディングによって治療法を提示し、ライフリーディングと呼ばれる人生や魂に関する相談には、相談者の過去世やカルマに関する情報を示した、ということです。

ブライアン・L.ワイス博士

ワイス博士の場合、自身がリーディングするのではなく、催眠療法を施した女性が自らの前世について語り始め、ワイス博士自身のクライアントには決して知り得ない情報を示されたことから、輪廻転生とマスターと呼ばれる精霊の存在を認めざるを得ない状況になりました。

ワイス博士によれば、自分の周囲の医者にも超常現象の体験者は少なくない、とのことですが、科学者、医者である者が超常現象を肯定するようなことは、自身の立場を危うくするため、そのような体験をしていても口外しないようにしている、とのことでした。

それでも、ワイス博士自身が調べたところ、実に多くの科学者が輪廻転生や超能力に関する科学的研究をしていていたが、ワイス博士自身を含む多くの科学者、医者たちは、上記のような理由から、こうした研究を無視し続けてきた、ということです。

ワイス博士の上述のクライアントは、86回の輪廻転生を繰り返し、それぞれの転生でのネガティブな経験を思い出し、再体験することで、今生での症状が消えていった、ということです。

なお、クライアントがある生を終えると、肉体を離れ、高次の場でマスターと呼ばれる存在の指導を受け、再度、肉体をもった存在に生まれ変わるそうで、マスターによれば、肉体があるうちでなければ痛みを伴う学びができず、この学びを転生して繰り返すことにより、あらゆることを受け容れる神のような存在になる、とのことで、肉体をもって生きる学びを終えた人から、次の肉体をもたない学びに移行する、とのことでした。

催眠療法の限界

ワイス博士によると、催眠療法で前世の体験まで到達する人は、全体の3%程度だということです。

私も以前、催眠術のセミナーに参加したことがあるのですが、そのときの先生がおっしゃっていたのは、実は催眠術で重要なのは、術師の能力よりも「催眠にかかる才能」だそうで、たとえばステージ催眠(いわゆる催眠術のショー)の場合、たくさんのお客さんの中からこの「催眠にかかる才能」がある人を見抜くことが最も重要な技術となるそうです。

催眠にかかりやすい人、かかりにくい人がいることは確かなので、かかりにくい人に前世療法を行うのは、難しいと思われます。

アニカでの過去世ネガティブ処理

アニカでは、ワイス博士が体験した前世療法とおおむね同じことが起きていて、過去世で起こった出来事を感情的に再体験することにより、その感情に対応する今生での不都合がなくなる、といったことが起きています。

異なるところは、クライアントが自らの過去世での体験を思い出すわけではなく、ルーツ(先祖・過去世)のリーディンが得意なアニカセラピスト谷津絵美子が、クライアントの潜在意識にある先祖、過去世に関する情報をリーディングし、本人が再体験する代わりに、そこで発見されたネガティブな感情をアニカで感じることにより処理していきます(通常の対面・遠隔セッション、マスターコースなどで行われています)。谷津によれば、クライアントが潜在意識のなかで思い出している情報をリーディングしている、とのことです。

これはクライアントによって異なるのですが、寝ている間に処理される場合もあれば、本人がそのときの感情を再体験することにより消えていく場合もあります。

ワイス博士の本に出てくるマスターが言うように、私たちが転生を繰り返す目的は「学び」なので、どうしても本人が学びのために意識しなくてはいけない事柄については自覚して再体験する必要があるのではないか、と考えています。

あと、アニカでは、クライアントの過去世だけではなく、そこにいっしょにいたグループソウル(過去世をともに生きる魂たち)の人たちのネガティブ処理も同時に行う場合が多いです。グループソウル(家族が主ですが、周辺にいた家族同様の人たちもよく出てきます)の人たちの間には、さまざまな因縁がある場合も多く、そうした因縁をほどいていかないと、本当のネガティブ処理に到達できないことも少なくありません。

たとえば、親子仲が悪い、兄弟姉妹間の仲が悪い、今生で初めて会ったにもかかわらず、イヤな印象がある場合など、過去世での因縁が原因である可能性があります。

パートナーは、因縁があるからこそ今生もいっしょになったようなことが多く、家族であるのは、過去世におけるいい関係ももちろんあるのですが、むしろさまざまなトラブルがあったからこそ今生も家族になってしまった、ということが非常に多いです。

ワイス博士が言うように、過去世から持ち越した因縁を今生で解消して、「学び」を進めたい、という意図があるのかもしれません。

カルマの解消

ここまで来て思うのは、結局、人間は「カルマを解消するために生きている」と言っても過言ではない、ということです。

だまされてお金を取られたり、何か大きな失敗をして苦しんだり、病気を背負って苦しい思いをしたり、といった人生におけるネガティブな出来事さえも、すべて過去世や先祖が行った他者への損害を賠償するための手段のように思えることがあります。

結局、まっとうな生き方をすること、新たなカルマを作らないことが、今生以降、幸せな生き方をする条件なのではないか、と感じられます。

その中でも、人間関係の基本である家族内でのトラブルは、どうしても解決する必要があるように思えます。

ただし、そのときに、「自分さえ我慢さえすればすべて丸く収まる」という考え方は通用しないでしょう。

「丸く収まる」のは、自分ももちろん含まれるので、宗教でよく言われる「他者奉仕」ではなく、むしろ「自分優先で楽になる」ぐらいの気持ちで対処するのがよいように思えます。なので、アニカでは「自分優先」を指針としています。

結局、自分自身が本当に幸せにならない限り、他者を助けることはできないのですから。