またまた谷津絵美子が「永久保存版」ともいえる記事を書いてくれました。
これは、アニカ流「本当に幸せになるための極意」と言ってもいいでしょう。
何度も書いていますが、アニカでは「現実世界で自分が経験することは、自分の心の反映」と考えます。なので、いろいろ不都合が起こった場合、周囲の世界(人)を正そうとするのではなく、自分の心に潜む不都合の原因に気づき取り除くことで、現実での経験をよいものに変える、ということを実践しています。
不都合の原因は、潜在意識にある怒り、我慢、罪悪感、自己否定などのネガティブ感情であり、それらの感情は感じることによって消えていきます。
それで今回、谷津が書いてくれたのは、アニカの実践の中で誰もがぶち当たる「感じたくない感情をどうやって感じるか?」という難問へのアプローチ方法です。
ネガティブ感情が潜在意識に潜るのは、人があまりにもショッキングな出来事を経験したり、嫌な状況があまりにも長く続いたときに、そのつらさ、苦しさをそのまま感じていたら心が壊れてしまいそうになるので、それらの感情をなかったことにすることで身を守ろうとするからです。
しかし、潜在意識に潜ったネガティブ感情はなくなるわけではないので、それが何十年前のものだろうと、常に現在の自分に影響を与え続けます。
さらにやっかいなことに、ルーツ(親から始まる先祖・過去世)が自分たちの人生の中で溜め込んだネガティブ感情も、縁の深いものは今生の私たちに大きな影響を与えます。その影響の与え方たるや、まるで憑依でもされたように、自分の感情と区別がつかないぐらい強烈なものなのです(自分の感情と最も区別がつきにくいのは親の感情です)。
アニカでは、上に書いたように、こうした潜在意識に滞留するネガティブ感情を「感じる」ことによって処理(消去)していくのですが、中にはどうしても感じにくいものがあります。それは、たとえば子どものころのトラウマのような嫌な出来事に対する感情や(親など身内も含む)因縁のある相手のネガティブ感情などです。
(なぜ「因縁のある相手のネガティブ感情」を感じなければならないかというと、相手に対する憎しみやうらみの感情をなくすには、相手と自分が同じ苦しみを苦しんでいることを「感情的に」理解する必要があるからです(「夢を使ったヒーリング」参照)。(映画「スターウォーズ」のエピソードVIのクライマックスで、ルークがダースベイダーと自分が同じ苦しみを苦しむ存在であることを理解するように)。)
自分にとって二度と思い出したくないようなつらい出来事を無理やり思い出して感じたり、因縁のある相手のネガティブ感情を感じたりすることは、誰にとっても「やりたくないこと」に違いありません。
それでは、どうやったらそんな「絶対に感じたくないネガティブ感情」を感じる気になれるのでしょう?
谷津によれば、それは、
「今現在の私や子供達、家族が良くなるためには、どうしても私がこの部分を乗り越える必要がある」
からであり、
「「今行き詰っているネガティブを解消できるためなら何でもやってやる」という気持ちになった」
からです。
その後がすごいのですが、
「あいつが気に入らない」
「あいつが謝れば」
「自分がこれだけやったのに」
「やってもやっても気付いて(分って)もらえない」
「このように思っている間は、まだ本当の崖っぷちではない」
というのです。
「自分は楽になりたいけど、相手のネガティブをやることになるのは悔しい」
「相手が苦しむためなら刺し違えたっていい」
「何で自分ばかりがやらなければならないのか」
「潜在意識レベルで、こんな風に思う気持ちはないでしょうか?」
そんな気持ちがあったら、とても感じることなんかできない、というのです。
「本当の幸せは、自分だけが幸せになることではないのです。
きっとこれから先の時代は、そのことが分かった人から因縁を終わりに出来ると思います。」
私たちは、過去世においても(その過去世の感情に巻かれて)今生においても、やったやられたという因縁を繰り返し作り出しています。
ちょっと考えたらわかるはずなのですが、本当に幸せになるためには、この「因縁」を解消していくしかありません。
そのために私たちは、人生でさまざまな不都合を経験して「崖っぷち」に立たされるのかもしれません。
「人間、本当にどうしようもならなくならないと動かない」というのは、真実でしょう。
自分をごまかせるのは、まだまだ余裕があるからです。
だから、アニカは「崖っぷちに立たされた人に効く」のかもしれません。
アニカは、周囲の人たち(特に家族)との因縁を解消して、どうしても幸せになりたいと願う人のためにあるのです。