私は子どものころから、人間というのは歳をとればとるほど賢くなっていくものだと思っていました。
しかし、自分の親(すでに亡くなりました)をずっと見ていて、必ずしもそうではないことに気づきました。
とにかく、何十年もいっしょにいて繰り返し延々と同じことでモメているのはいったいどういうことなのだろう?
学習能力がないのだろうか?
と思うことばかり目につきました。(本当は私のよく知らない良い関係もあったのでしょう)
お互いに相手がイヤな思いをすることが何だかわからないのか、わかっていて気がつかないふりをしてやっているのか。。。
見ていて本当にイヤになりました。
とにかく、私は子どものころから、私の家族はなんでこんなに仲良くできないんだろう、と思って生きてきたのです。(その中にはもちろん私も入っていましたが。。。)
もちろん、仲の良い家族はこの世の中にたくさんいるはずなのですがね。
父は、定年退職するとやることがなくなってしまいました。趣味といえるものはほとんどなく、かろうじて犬を飼っていたのが母との唯一のつながりでした。
祖母がなくなった後、父はだんだんグレてゆき、母の言うことをいっさい聞かなくなりました。
女性はたいていそうだと思いますが、母はわりと社交的で女学校時代の友人とよくゴハンを食べに行っていましたが、父にはそういう友人はいませんでした。お酒も飲めなかったので、ストレスの吐き出し口がなかったのかもしれません。母が出かけて夕方になるとよく、父は「いつ帰ってくるんだ!」と怒っていました。
父はいろいろ病気を患っていたのにも関わらず、病院に行こうともせず、最後は入院も拒否して意識不明になり、年末に緊急病棟に入りました。
そして6年前の今朝、亡くなりました。
私は絶対、そんな最後を迎えたくありません。
グレない老人になるためにはどうしたらよいのか?
もっと若いときから、自分にちゃんと向き合ってグレる原因に気づけばいいのに、と私は思います。
歳をとればとるほどものの見方が固定されてきて、自分にちゃんと向き合うことは難しくなるとは思いますが、では、若いときに彼らがそうできたのかというとどうでしょう。ちょっと立ち止まって、自分が他人の感情に巻かれて生きていることに気づくことは、うちの親のような人には難しいのでしょうか(嘆)。
どうせ延々と生まれ変わって学びを続けることになるのだから別にかまわないのですが、今生でできるだけ前に進むことは必要だと思うし、それによって後の人生がよい方向に大きく変化するというメリットがあるのは間違いありません。
「気づくこと」は本当に大切だと思います。
今、父の生前のネガティブを感じ(させられ)ていて、あまりにひどいので、愚痴吐き出しをさせていただきました(ふぅ)。