アニカ・マスターコースのアシスタント、リーディング担当の谷津絵美子の体験談です。
「過去世が現在の私たちに多大な影響を与えているということ、そしてそれをアニカでいやすことができるということが分かり、ごく最近になって私の過去世である「彼女」の存在を自覚しました。
常にその存在を感じるわけではなく、何かのタイミングで彼女が顔を出すと時、現在の私と過去世の私を同時に感じるのです。おそらく今の私の状況や感情が、彼女の生きた人生の中での出来事や、その時の感情にシンクロすると出てくるのだと思います。
自分の感情だと思っていたものが、自分のものではない、そのことに気づくようになったので、今はアニカで対処もできますが、まだそのことが分からなかった時、私はとてもつらい日々を過ごしていました。過去の日記を見ると、彼女の存在が強く感じられた時のことがよく分かります。
・1月28日 死にたいと思い、手首を切りたくなる衝動。夕食の支度で包丁を持つのが怖い
・2月10日 どうにも苦しくて自分で手の甲を切ってしまった。なんとか手首は避けたけど。
・2月11日 昨夜は最悪。手が痛い。これでもかって切りつけてやった。憎しみ、怒り、自責、これはもっとひどくなるのだろうか。
・3月3日 夜、なんだかまた誰かにつながってしまったのか、苦しかった。こうなるとまた手を切りたくなるし、恨み、怒り、自分への憎悪。
・3月20日 私に構わないで、ずるい、来ないで、もう会いたくない、卑怯者。(これは書いた記憶がなくて、翌日、日記を見て驚きました)
最近になって、私はアニカをする時、出てきたネガティブ感情の持ち主の言葉が頭に浮かぶようになり、「彼女」の生きた人生を知ることができました。以下は、「彼女」が語ってくれたことです。
「私のうちは兄弟が多かった。私は早く家を出るしかなかった。兄は家業を継いだし、姉は母を手伝って、家のことや弟妹の世話をしていた。私は居場所がなかった。せめて自分で食べていくようになって家を出るしか、家族のためにできることはなかった。それを望まれていたのも分かっていたし、どのくらいさびしかったか分かる? 私を必要としてくれる人を、実は私が必要としていたことが分かる? だから、たとえ私を本当に愛してくれていなくたって、私には必要だった」
彼女は自分の身を売ってお金を作り、恋人に渡していたのですが、恋人は他の女性のところへ行ってしまったようです。おまけにお腹には赤ちゃんがいたので、自ら命を絶ったということです。
実は彼女がここまで話してくれるまでには、何日もかかっています。たびたび私の頭の中に、「切っちゃえ、切っちゃえ」という言葉が浮かびました。そのたびに自分自身への憎悪、自分の身体への嫌悪、そして、自分への制裁のように、切りたいという衝動が起こりました。
でも、以前と違ってこれは過去世だと分かっていたので、そうなった時にはすぐにアニカをしました。自分だけではどうにもならない時は、瀧上先生にアニカを送っていただきました。アニカの仲間に助けてもらったこともあります。
そして、彼女が自分の苦しみをすべて語り、おなかの赤ちゃん共々アニカでいやされると、彼女は私の中から完全にいなくなりました。それからは、もう自傷の衝動も起こっていません。この過去世がいやされることなく、存在に気づかずに過ごしていたら、私はいつか本当に手首を切ってしまったのかもしれません。
誰か別の存在と思っていたものが、実は自分自身であるということ、何かにとりつかれたかのように思っていた感情も、すべては自らが発したものであるということが分かり、自分の周りに起こる不都合はすべて自分に責任があると実感しました。
気づき始めてみると、このように今の自分に大きな影響を与えている過去世は、他にもたくさんいます。そして、アニカでいやされるとその変化により、過去世が持ち続けていたネガティブ感情から自分が解放されたことが分かります。
たとえば、源氏の武将だった過去世をいやしたら、気を張り続けていたのがなくなったとか、病でひとり、悲しみに耐えていた女性の過去世をいやしたら、昔からしばしば頭に浮かんできた「ひとりにしないで」という言葉と共にさびしさが消えたとか・・・他の人には分からないかもしれませんが、自分には納得できるのです。
自分の努力だけではどうにもならない問題や不都合はたくさんあります。それをアニカでいやすことによって解決することができるたびに、自分で過去世や先祖にアクセスすることのできる、このアニカといういやしの技術の素晴らしさを実感しています。」