罪悪感と自分への罰

今回のインド過去世処理で初めて経験したことは、自分の過去世だけではなく、現在アニカに関わっている人たち、その人たちの家族など、大勢の人たちがこの過去世の周辺にいて、さまざまな因縁が複雑にからみあっていることでした。

それを解きほぐすのに時間がかかったわけですが、その作業中に気づいたことをいくつか書いていきたいと思います。

 

まずは、過去世でやってしまったことに対する罪悪感を人は今生でどのように解消しようとしているかについて。

 

私たちは人生のなかでさまざまな苦しみに出会います。なぜ、そのような苦しみに出会うのか? アニカではルーツ(先祖・過去世)のネガティブな感情記憶が原因であると考えてきましたが、そのネガティブな感情記憶のなかでも、過去世で自分がしてしまったことへの罪悪感が非常に大きく影響していることがはっきりとわかりました。

人生でさまざまなつらい経験をしているときに、それは過去世の罪悪感を解消しようとして、自分で自分にわざわざ罰を与えているような場合があるのです。

 

それはカルマのような、やってしまった罪に対して罰を与えるシステムが外部にあるわけではなく、もっぱら自分の心のなかにある罪悪感、自責の念による無意識の自罰行為のようです。

今生においていかに理不尽なことが起こっていると思われても、過去世で何をしたかを詳しく見ていくと、必ずその不都合に対応するような加害的(と自分が思っている)行為が見つかります。しかも行為ではなく罪悪感が原因ですから、実際に何をしたかではなく、自分がしてしまった行為にどのくらい罪の意識があるかで、今生への罪悪感の持ち越し具合が変わってくるようです。

 

こうした過去世における罪悪感はまったく無意識レベルのものです。なので、自分に罰を与えている意識はまったくありません。「何でこんな理不尽なことを自分は経験しなければならないのだろう?」と誰もが思うでしょう。宗教が「原罪」のようなものを想定しているのも、過去世でしてしまったことを誰もが忘れているからに違いありません。

 

私たちは過去世でどういういきさつがあったかは忘れていますが、そのときの感情だけはなぜか覚えています。因縁がある人たちと今生で再会したとき、初めて会ったというのに何とも嫌な気もちになることがあるのは、このためです。しかし嫌だからといって避けるわけにはいきません。その最たるものが家族であり、過去世の罪悪感のためにさまざまな償いを無意識のうちにしなければならない羽目に陥ります。

 

アニカでは谷津絵美子のようなリーディングができるセラピストのサポートを受けながら、過去世でのいきさつを思い出し、不都合のもととなっている罪悪感をアニカで感じきることにより、過去世からの影響をなくすことができます。

 

私自身もインド過去世のネガティブ処理はまだ少し残っていますが、過去世の罪悪感がすべて消えた後の人生がどのように変わるか、非常に楽しみにしています。


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