正直者が幸せになる世界

「正直者はバカをみる」とよく言われますが、私はこの世界は本来、「正直者は幸せになる」世界だと考えています。

「正直」というのは通常、他人に対して嘘をつかない、という意味にとらえられますが、私が思う一番ひどい嘘は、何といっても自分に対する嘘なのです。

その嘘とは、自分の本当の気持ち、本音、湧き上がってくる感情に対して、無視したり、そんなものには価値がないと思ったりすること、その結果、周囲の人の言うことや、誰か自分よりすぐれた人が作った「良い」「正しい」と思われる価値基準を優先してしまうことです。
 
 
本来、人はひとりひとり違うのですから、客観的に見たら、それだけでそれぞれの価値は高いはずです。なぜ、そのことが信じられないかというと、両親から始まる先祖や過去世の無価値感、罪悪感、自己否定などのネガティブな感情記憶が私たちの潜在意識のなかにたくさんあるからです。そんな状態では、なかなか自分の価値を信じることができません。

自分の本当の思いを表現したり、行動に移すことが、どうしてもわがままや、周囲へ迷惑をかけることに思えてしまい、その恐れが、新たな無価値観、罪悪感、自己否定を生み出し、そのネガティブが自分の子どもたちに強い影響を与えてしまうのです。
 
 
この世代をまたがって伝搬するネガティブの連鎖を止めるためにアニカは存在します。

潜在意識のなかのネガティブな感情は、しっかりとフタをしていいることもあって、なかなか自分には感じられないものですが、他人からはよく感じられます。アニカを使って潜在意識のなかにあるネガティブを感じていけば、それは処理され、消えていきます。

心のなかから、縁ある他者のネガティブが消えていくにつれ、自分の純度はどんどんあがっていき、自分の感じていることが素直に信じられるようになっていきます。
 
 
そもそも、外側の世界にある情報は言葉でできています。「良い」「正しい」と思われる口当たりのよい言葉もたくさんあるでしょう。自分のなかのネガティブに直面するのは苦しいので、私たちはついつい、きれいな言葉の世界にひかれていい気分になってしまうかもしれません。

「知識として知っていることと、実際にできることとは違う」とよくいわれますが、いくらきれいな言葉で自分の心を評価しても、本当の状態を隠蔽しているだけで、実際には何の変化も起きていない、ということは、よくあることです。
 
 
「自分には問題はない」「自分は大丈夫だ」と思い込んでいたとしても、はたから見たら、何て苦しい人生を生きているのだろう、と思われるようなことも少なくありません。

仕事がうまくいっていても、家庭が破たんしていたり、自分や家族が大きな病気をかかえていたりすることがあります。そんな状態では「問題はない」「大丈夫」とは、とてもいえないですよね。
 
 
だから、「自分の人生は苦しい」と気づいていることは、むしろ幸せへの道を歩き始めている、ということなのです。

今、この世界では、自分の心をきれいに掃除する方法が山ほど提供されています。やろうと思えば、自分に合ったもの、効果があるものをいくらでも選んで試すことができます。
 
 
そのようななかで、アニカの道は、なかなか厳しい道です。

「寝ているだけでネガティブが消える」、それは事実なのですが、「自分の見たくないところを他人に見てもらう」わけですから、「自分を良く見せたい人」「他人からどう思われるか気になる人」には耐えがたいことに思えるでしょう。
 
しかし、「自分の人生は苦しい」ならば、その原因に直面しないことには、人生を変えることはできません。自分の本音を見ないふりをして、自分自身を「きれいごと」で洗脳していては、いつまでたっても大きな変化は望めません。
  
 
自分の本音を正直にさらけだせる人には、「自分の人生を根本からよい方向に変化させることができる」という大きなご褒美が待っています。

自分の本音を正直に認め、尊重できる人は、お金や仕事の問題だろうと、家族やパートナーの問題だろうと、すべて解決してしまいます。

つまり、正直者は幸せになれるのです。
 
 
この世界では、心の底から信じていることが、自分の経験に正確に反映されます。

ですから、「正直者はバカを見る」ではなくて、「この世界では正直者が幸せになる」ということを、心の底から信じてくださいね。


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