遠隔アニカを受けたMさんの体験談です。
Mさんは、「家族の問題」があるとおっしゃっていたのですが、具体的には次のようなことがありました。
「家族の問題について。
私は母と妹と3人暮らしです。
問題というのは、妹のことです。
妹は、3歳の時に養子に出されました。でも、養子先の親御さんになつかず直ぐにかえされました。
それが原因かもしれません。今52歳になりますが、何でもないことにすぐカッとなって大きな声を出します。
特に母に対してが酷いです。
暴力などはありませんが、怒りだすと暫くおさえられません。
私が口を挟むともっと酷くなるので止めようにも止められません。
妹が落ち着いているときに何であんなことを言うのか聞くと、いけないとは思うけど止められないと言います。
妹も苦しんでいます。出来れば妹にアニカを受けてほしいのですが、こういうことにあまり興味がないので言えません。
私も理由のない不安感などが子供の頃からありましたので、まず私がアニカを受けてみたいと思いました。
うまく説明できませんが、よろしくお願いいたします。」
私(瀧上)が遠隔アニカを行っているときには、アシスタントの谷津絵美子がリーディングをしてくれます。以下はその報告です。
「Mさんのご報告です。
妹さんに、ご本人にも止められない怒りがあるということですので、始めにこの怒りに関する方をお呼びしました。以下、出てきた順にお伝えします。
・妹さんの過去世(男性)
*怒りの強い方、孤独感、寂しさ、甘えたい、などが感じられました。
「いつも一人でいたんだ。親はいない。育ててくれる者はいたけれど、親の愛をしみじみと感じたことはなかった。自分には与えられなかった。」
*感じているうちに、怒りから段々寂しさに変化していきました。妹さんには今生の寂しさもあるようでしたので、同時にどちらも消えるまで感じました。
・Mさんご自身の《不安感》について
感じてみて分かったのですが、妹さんの件とも繋がっていまして、父方御先祖様には、
・親に置いていかれた
・親に捨てられた
・親が亡くなって引き取られた
などの方々が複数いらっしゃるようでした。息苦しさや胸の詰まりがあり、このような体験をされた御先祖様全体にアニカをしました。母方より父方の御先祖様にネガティブが多いようで、ご姉妹でその影響を受けているのだと思います。
最後に、Mさんご自身にアニカをしました。不安、焦り、息が詰まる感じ、子供の頃からの色々な思い(内容は分かりません)が伝わってきましたので、消えるまで感じました。
以上です。
ご報告しました内容に関しまして、何か疑問などありましたら、ご連絡ください。
ありがとうございました。
谷津絵美子」
報告に対して、Mさんから返信をいただきました。
「瀧上 様、谷津 様
昨日は、アニカをして頂きありがとうございました。
また、早速のアニカのご報告とてもうれしく思いました。
アニカを受けての状態ですが、とても緊張していたせいか眠くはなりませんでした。
最初にお腹がずしっと重く感じ、すぐ暖かくなりました。
それから暫くして右肩が痛みだしましたが、終わってからは無くなりました。
ご報告を読ませていただき、妹の過去世に孤独に育った人がいたこと、父方の先祖に悲しい思いをした人達が多いと云うこと、自身の幼少の頃の思いなどを思い出し涙が止まりませんでした。
妹にはアニカのことは話していませんが、時が来たら話したいと思っています。
これからは色々なネガティブに向き合い、癒していけたらと思います。
また、これから何か変化がありましたらご報告させて頂きたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
ほんとうにありがとうございました。」
そして、一週間後、再度Mさんから報告をいただきました。
「こんにちは、Mです。
アニカを受けて1週間が過ぎました。
アニカを受けた翌日は妹が怒ることはありませんでした。ただその日は怒る原因が無かっただけなんだろうと、暫く様子を見ることにしました。
そして1週間たちましたが、あれから全然怒らないのです。
いつもなら激怒していたようなことがあっても、一言小言を言って終わり。いつもなら延々と続いていた罵倒が無くなったのです。
ほんとうに不思議です。
母も驚いています。
アニカ凄いです!
アニカを受けて本当に良かったです。ありがとうございました。」
妹さんが、怒りを「いけないとは思うけど止められなかった」のは、その怒りが妹さんだけのものではなく、妹さんの過去世のものやMさんご自身の父方先祖の寂しさもあったからなのでしょう。
それらの感情記憶をアニカで処理することで、妹さんの「止められなかった」怒りは消えてしまいました。
このように、ルーツ(先祖・過去世)の感情記憶は、現象的には家族の誰かひとりの問題となって現れることがありますが、実際には、家族全体に影響を与えている場合が多いのです。
アニカがこうした結果を出すことができるのも、問題が現れている誰かひとりの心の問題を対象にするのでなく、家族全体からルーツに至るまで、広い範囲で問題の原因を処理しているからと言えるでしょう。