「わからない」という苦しみ

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

昨年後半から取り組んできたチベット過去世の処理が大分進んで、年が明けてから、かなり大きな変化を感じるようになりました。

ひとつには、このチベット過去世の巨大な怒りの感情が大分抜けてきたことが挙げられますが、そうなってみると、この怒りがリアリティを与えてきたチベット過去世の「世界はこういうものだ」という世界観が崩壊してきて、今生の自分の感覚でいることができるようになってきた感じがしています。

私のチベット過去世は、母親から相当な虐待を受けてきたようで、そのために人格障害のような状態に陥り、多くの人に迷惑をかけたようです。おそらく、親との歪んだ関係により、人が何を考えているか理解できなかったことが、この過去世の致命的な欠落点であったと思われます。

人が何を考えているかわからないのですから、自分のことを人にわかってもらうこともできません。というか、自分の本音を他人に表現することさえできず、ただ「いい人」を演じ続けていたのではないかと思われます。本当はすさまじい怒りがあるにも関わらず、それを他人に表現することを抑えて我慢しているのですから、当然、潜在意識にはネガティブ感情が大量に累積していったことでしょう。アシスタントの谷津のリーディングによれば、「善いこと」ばかり言っているこの過去世のことを最初は「いい人」であると思って近づいてきた人も、最後はその隠された怒りの大きさに気づいて、「裏切られた」と感じたり、気味悪がって離れていったのではないか、ということでした。

こうした過去世に子どものころから巻かれていた私の今生の課題は「他人に自分をわかってもらうこと」でしたが(それはアニカを始めて数年後から徐々に解消されていきました)、当然、その裏返しの課題として「他人のことがわからない」という問題がありました。

もうちょっと具体的に言うと、「人がわからないことがわからない」「なぜわからないのかわからない」ということです(苦笑)。谷津が以前から、私の言っていることはなかなか難しくて理解しがたい、ということをよく言っていたのですが、今になって考えてみると、「難しくてわからない」のではなく、私の方の「相手が何でわかならいのかわからない」ということが原因ではないかと思えてきたのです。

ちなみに、谷津は相手のわからない理由がよくわかるので、いつも適切な説明ができています。

私が相手に「わかってもらえない」ことに(過去世の経験という)ちゃんとした理由があるように、私が相手のことを「わからない」のにもちゃんと理由があるのです。それは平たく言ってしまえば、私が「人にはそれぞれ『わからない』事情がある」ということを認めずに、「私なりの正しい理屈」を押しつけていたからに違いありません。おそらく私のチベット過去世も同じことをしていて、「なんでわかってくれないんだ!」と怒っていたのでしょう。

ということで、私もここにきてやっと相手の「わからない事情」「わからない苦しみ」がわかるようになってきた、と思えるのです。

なので、今年の私は一味違うと思います(笑)。

谷津によく「こんなこともわかっていなかったなんて、知らなかった!」と唖然とされるのですが、私は相当頑固にわかりが悪いところがあります(苦笑)。

今月の24日には還暦を迎えますが、やっと今生の自分を生き始めることができるかな。。。というレベルまでたどり着きつつある、というのが現状です(汗)。

でも、去年までの自分とは相当変わってきている、という実感はありますので、今度お会いするときは、ぜひ刮目してみてください。

今年もよろしくお願いいたします。m(_ _)m

瀧上康一郎

 

 


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