本当の自分になる

「自分探しなんて意味がない」という話をときどき聞きますが、私はそうは思いません。本当の自分を見出すことは、人生で最も重要なことではないかと思います。


最近、「残酷すぎる成功法則」というおもしろい本を読んでいるのですが、こんなフレーズがあります。

「私たちは「最良」になろうとしてあまりに多くの時間を費やすが、多くの場合「最良」とはたんに世間並みということだ。卓越した人になるには、一風変わった人間になるべきだ。そのためには、世間一般の尺度に従ってはいけない。世間は、自分たちが求めるものを必ずしも知らないからだ。むしろ、あなたなりの一番の個性こそが真の「最良」を意味する。」

「調査によると、並外れてクリエイティブな人間とは、傲慢で誠実性に欠け、支離滅裂であるという。学校の成績も振るわない。教師たちも、正直なところクリエイティブな生徒が苦手だ。言いつけを守らないことが多いからだ。」

 

「一風変わった人間になるべき」? いえいえ、私たちは誰もが「一風変わった人間」なのです。それを世間に隠して(自分にも隠して)自分を押し殺して生きていくか、それとも一風変わった自分をおおっぴらに表現して自分らしく生きていくか、そのどちらかです。どちらが成功につながるかは、はっきりしているでしょう。本当の自分を正直に表現する恐怖を克服する必要はありますが。。。


自分は「良い人」でも「悪い人」でもありません。自分は自分であり、「人間万事塞翁が馬」の話のように、良いところが役に立たず(健康な男子は戦争に行かなければならない)、悪いところが役に立つ(足を怪我した塞翁の息子は戦争に行かなくてもよい)こともあるのです。本当の自分を見つけるには、自分の悪いところをも愛する度量の広さが必要です。世間の価値判断が通用しない世界にこそ、本当の自分がいて、そこに成功の芽があるのです。

 

本当の自分を見つけるには、外側の世界を探しても無駄に終わります。本当の自分は、自分の内面にいるのです。繊細であればあるほど、本当の自分は多くのネガティブ(しかも他者のネガティブ)に覆われて、見えにくくなっていますが、いないわけではありません。本当の自分を見つけるには、心のなかの自分であるものと自分でないものを区別して、自分ではないものを捨て去らなければなりません。


成功するには、自分に何かをプラスする必要はありません。自分のなかから自分でないものを取り除いていくだけでいいのです。


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