「私はどうしてこの父と母のもとに生まれてきたのだろう?」そう考えたことはありませんか?
よく「親は選ぶことができない」と言いますが、本当にそうでしょうか? 科学的に考えれば(つまりこの世界は物質だけの世界で、肉体が亡んだらすべておしまいと考えたら)、誰の子どもとして生まれてくるかは、まったくの偶然と言えるでしょう。
一方で、よくスピ系の話で「あなたは自分で親を選んで生まれてきたのだから」と言われることもあります。そう言われて反感をもつ人もいるでしょう(私もその一人です(笑))。もし自分で選んだとしたら、なぜもっと自分のことを理解してくれる両親を選ばなかったのか? そう思う人も少なくないかもしれません。
アニカ的に言うと、誰の子どもとして生まれてくるかは決して偶然ではありません。信じるかどうかは別として、私たちの家族は、過去世においても親子・夫婦・兄弟姉妹など立場は違えど、家族としていっしょに生き合ってきたことが何度もあるから、また今生も家族として生まれてきてしまった、というのが実情です。
しかも、過去世において「いい関係」だったから今生もいっしょになった、というよりも、むしろ「いろいろトラブルがあったから」またいっしょになってしまった、ということが多いかもしれません。
関係が悪かったら、その人たちとは縁を切って別の人の子どもとして生まれてくればいいのに、なぜまた同じ人たちと家族になることが多いのでしょう?
ポジティブな見方をすれば、「もう一度生き合って、今度はいい関係を作りたいから」でしょうが、「新しい人と家族になるのでは、何が起こるか予想もつかないので怖いから」という理由からかもしれません。
昔、アニカのコース生でうまいことを言った人がいて、「人は住み慣れた地獄から引っ越すのは難しい。なぜなら、地獄でも住み慣れているのでどんなことが起こるか予想がつくが、新しいところでは何が起こるかわからないから怖い」ということでした。
人間の心理として、こうした「現状維持」の心境はよくあることなのかもしれません。
いずれにせよ、もしあなたが今現在、人生において何か不都合なことで苦しんでいるとしたら、それは人間関係でもお金や仕事の話でも、どういう人の子どもとして生まれてくるかが大きな影響を与えている、と言うことができます。
何だか、自分の問題を親のせいにするようで、イヤな気持ちになるかもしれませんが、アニカの基本的な考え方は、次のようなものです。
1.自分が経験する不都合の原因は、潜在意識にあるネガティブな感情が原因である。たとえば、潜在意識に「異性に対する怒り」があると、怒りを覚えるような経験をさせてくれる人が周囲に現れる。
2.その「ネガティブな感情」は、自分のものばかりとは限らない。一番よくあるのは、同性の親または祖父母(男性だったら父、祖父、女性だったら母、祖母)のネガティブ感情をコピーしている場合である。たとえば、お母さんに男性に対する強い怒りがあると、娘はその感情を無意識のうちに自分の心にコピーしてしまい、大きくなってから自分を怒らせるような行為をする男性とばかりつき合ってしまう、など。
この他に過去世での経験から生じたネガティブ感情が原因の場合もあるのですが(この場合も過去世の親から過去世への影響が強い)、それはまたの機会に説明します。
とにかく、親の影響というのは、今生においても過去世においても非常に大きいのです。
よく、歳をとってくると知らず知らずのうちに親に似てくる、と言われるのですが、それが本当である理由は、子どもは親の感情を潜在意識レベルでまるで我がことのようによく感じていて、最終的に自分の感情と見分けがつかなくなってしまうほどである、という事情にもよるでしょう。
私がアニカでやりたいことは、今生を本当の自分らしく生きたい、ということです。自分の心の中に親とはいえ他人の感情が入り込んでいる状態では、自分らしく生きることができません。私たちの人生は、知らず知らずのうちに他人の感情に憑依されて、その人たちの怒りや苦しみなどのネガティブ感情に引きずり回されて、その人たちの人生を再生しているようなものだからです。
ですから、今生を自分らしく生きるには、こうした(親など)他人からの影響を脱しなくてはなりません。
それにはまず、自分の感情と自分の心に入り込んだ他人の感情を区別して、他人の感情を心から追い出す必要があるのです。
(もちろん、ポジティブな感情だったらいくらでも憑依してくれてかまわないでしょう。しかし不都合を引き起こすネガティブ感情は、たとえ親のものといえども、きれいに掃除してしまう必要があります。もし本当の自分らしく今生(それ以降の生も)を幸せに生きたいのであれば)。
アニカでは、誰もがもっている「感じる」能力を開発することにより、こうした「心の掃除」をしていきます。
あなたもアニカで「心の掃除」を体験してみませんか?