遠隔ヒーリングの危険性|危険性を回避するための3つの心構え

なんだか怪しい」「本当に効果があるの?」「悪い影響が出たりしない?」
遠隔ヒーリングに興味はあっても、こうした不安や疑問を感じたことのある人は多いのではないでしょうか。

たしかに、目に見えない「エネルギー」や「意識」で癒すというアプローチは、一見すると非科学的に聞こえるかもしれません。しかも相手と直接会わず、Zoomやメールでやりとりするだけで癒されるというのですから、「本当に大丈夫なの?」と思うのはごく自然な反応です。

実際、遠隔ヒーリングには過度な依存を生みやすい点や、医療の代替として誤用されるリスク、詐欺まがいのトラブルなど、注意すべき側面が存在します。

一方で、正しく使えば心身のバランスを整える力を引き出す補完療法としての可能性も、徐々に科学的にも検証され始めています。

本記事では、遠隔ヒーリングの危険性を整理したうえで、そのリスクをどう回避できるのかを解説します。そして、安全性・共感性・再現性の高いヒーリングとして注目される「アニカ」についても、実例を交えながら紹介していきます。

あなたが「安心して受けられるヒーリング」を見つけるための一助になれば幸いです。

遠隔ヒーリングそのものに危険性はない

もし危険ならヒーリングではなく「呪い」だがそんなものはない

近年、遠隔ヒーリングに関心を持つ人が増える一方で、「危険性はないのか?」と不安を抱く方も少なくありません。しかし、結論からいえば、遠隔ヒーリングそのものに危険性はありません。

仮に、誰かの心や身体に深刻な悪影響を与えるような力があるとすれば、それはヒーリングではなく「呪い」と呼ぶべきものです。そして、映画に出てくるような、そうした“呪い”の作用を意図的に起こすことができる人物が、私たちの目の前に現れることはまずないでしょう。

また、ヒーリングの世界には「エネルギーを送る」「チャクラを整える」といった言説が多く見られますが、現代科学の観点から見れば、これらの多くはプラセボ(偽薬)効果と同程度の範囲を超えるものではありません。つまり、信じることで安心し、穏やかな気持ちになるという心理的効果はあるかもしれませんが、具体的な害を及ぼすような力をもつエネルギー系ヒーリングの存在は、科学的に裏づけられていないというのが実情です。

たいていのヒーラーは人の自由意志を尊重し、クライアントに対して謙虚に寄り添う姿勢を持っています。したがって、遠隔ヒーリングそのものを恐れる必要はありません。

一時的に体調が悪くなることはある

遠隔ヒーリングを受ける際に、「体調が悪くなったらどうしよう」と不安に感じる方もいるかもしれません。しかし実は、ヒーリングの前後に一時的に体調が崩れることは、珍しいことではありません。これは副作用や失敗ではなく、むしろ癒しのプロセスが順調に進んでいるサインであることも多いのです。

たとえば、ヒーリングの予約をした段階で「なぜか気分が不安定になった」「イライラが強まった」といった変化を感じる方がいます。これは、潜在意識の深い部分に抑圧されていた負の感情や記憶が表面に出ようとしている兆候であり、心の奥に蓋をされていたものがヒーリングで解消されるために浮上していると考えられます。

また、ヒーリング後にお腹を壊したり、強い眠気に襲われたりするのも、体の中に溜まった不要なエネルギーや緊張を「デトックス(浄化)」する過程ととらえることができます。身体や感情のバランスが整っていく過程では、一時的に揺れが生じるのは自然なことです。

臨床心理学者であるアリエル・シュワルツ博士は、こうしたヒーリングクライシスを「癒しの過程で一時的に症状が悪化する現象」と説明しています。彼女は、身体的・感情的な癒しの過程で過去の痛みやトラウマが表面化し、一時的に不快な症状が現れることがあると述べています。(Dr. Arielle Schwartz, A Healing Crisis: Journey of Awakening

こうした反応があったとしても、信頼できるヒーラーであれば、必ず丁寧なアフターフォローをしてくれるはずです。「何か変化があったら教えてください」「心配なら連絡してください」といったサポートがあることで、安心して癒しのプロセスを進めることができます。

遠隔ヒーリングに危険性があるとしたら受け手またはヒーラーに起因する

遠隔ヒーリングそのものに危険性があるわけではありませんが、遠隔ヒーリングを受けることで、何らかのトラブルに巻き込まれる人がいるのも確かです。

実際に私たちのもとには、「ヒーラーに依存してしまった」「病気を放置してしまった」「高額な契約を迫られた」など、さまざまな相談が寄せられています。
こうした問題の原因は「遠隔ヒーリング」そのものではなく、受け手側またはヒーラー側にあるということが言えます。以下にその問題を整理しました。

受け手側の問題

ヒーラー側の問題

過度な依存

詐欺

医療の代替として誤用

精神的支配

危険性①:過度な依存

癒しを求めるあまり、ヒーラーやセッションに過度に依存してしまう人は少なくありません。遠隔ヒーリングは、心の深い部分に触れる力を持つがゆえに、“自分では何もできないからヒーラーに頼るしかない”という思考に陥りやすい側面があります。

とくに、継続的な苦しみや孤独感を抱えている人ほど、ヒーリングを「現実の代わり」にしてしまい、問題の根本的な解決から遠ざかってしまうリスクがあります。

実際、米国で行われた補完代替医療に関する研究では、慢性的な症状を抱える人がヒーラーに心理的に依存しやすい傾向が報告されています(Dossey et al., 2009, Alternative Therapies in Health and Medicine)。
PubMed論文リンクはこちら

危険性②:医療の代替として誤用

もっとも深刻なリスクがあるのは、遠隔ヒーリングを医療の代わりとして使ってしまうことです。「病院に行かなくてもヒーリングで治る」「薬はいらない、エネルギーで整う」といった誤解が広がると、本来必要な医療や心理的支援から遠ざかってしまう恐れがあります。

とくに、うつ病や不安障害、発達障害、がんなどの治療中にヒーリング一本に頼ってしまうことは、非常に危険です。
実際、エネルギー医療に関する包括的レビューでは、科学的根拠が不十分であるにもかかわらず、医療の代替として使用されることへの強い懸念が指摘されています(Wikipedia: Energy Medicine, 2024)。
参考リンク(英語)

病気については、遠隔ヒーリングはあくまで「補完的な手段」として使うべきものであり、治療や診断の代わりにしてはなりません。

危険性③:詐欺

遠隔ヒーリングの世界では、信頼性に欠けるヒーラーによる詐欺的な商法や、高額な料金請求があることは事実です。

「あなたには悪いエネルギーがついている」「このままだと不幸になる」といった言葉で不安を煽り、何十万円もする“浄化セッション”を契約させる事例も報告されています。

特にホームページやSNSでは、口コミが操作されたり、実績や資格の裏付けが曖昧なままサービスが提供されることも多く、見抜くのが難しい場合もあります。

イギリスのUniversity of the West of Englandの研究者らは、民間ヒーラーの一部において金銭的利益を主目的とし、エビデンスのない技術で依存関係を築くような手法が見られることを指摘しています(Shore, 2015)。
研究レポート(PDF)はこちら

危険性④:精神的支配

ヒーリングは本来、受け手が自分の内面に気づき、自己回復力を引き出すためのサポートであるべきものです。しかし中には、ヒーラーという立場を利用して、クライアントを精神的に支配しようとする人も存在します。

たとえば、「あなたの問題は〇〇のせいだから、私の言う通りにしないと悪化します」「あなたはまだ波動が低いから、もっと私のセッションを受けなさい」といった言動によって、相手の不安や自己否定感をあおり、依存心を強化しながらコントロールしていくのです。

こうしたヒーリングの名のもとに行われる支配的な行動は、心理学的には「ガスライティング」や「操作的支配」として知られています。これらは、他者の現実認識や自己評価を意図的に歪めることで、支配関係を築く手法です。

たとえば、Paige L. Sweetの論文「The Sociology of Gaslighting」では、心理的虐待が被害者の日常生活や自己概念、現実感覚を細かく制御することで、支配を強化する方法について詳述されています。

このような関係性が続くと、クライアントはヒーラーの価値観や判断基準を鵜呑みにし、「自分で感じる」「自分で考える」力を奪われていくことになります。

遠隔ヒーリングを受ける際の心構え

遠隔ヒーリングは、ただ“受ける”だけの一方的なものではありません。たとえ対面でなくても、ヒーリングの質や効果は、受け手の意識や姿勢によって大きく左右されます。

ここでは、遠隔ヒーリングを受ける際に大切にしたい「3つの心構え」をご紹介します。

  • 明確な意図をもつ
  • 自分の感覚を信じる
  • 本音を大切にする

この3つを意識することで、ヒーリングはより深く、より本質的な変化へとつながっていきます。

自分の内側に丁寧に目を向けながら、ヒーリングを通して“本来の自分”に還るきっかけにしてみてください。以下に詳しく説明します。

明確な意図をもつ

遠隔ヒーリングを受けるときに最も大切なのは、「自分はどうしたいのか? どうなりたいのか?」という明確な意図をもつことです。ただ何となく「癒されたい」「気持ちが軽くなればいいな」と思うだけでは、ヒーリングの力が十分に発揮されません。

人の心と身体は、無意識のうちに「現状を維持しよう」とする働きをもっています。そこに変化をもたらすためには、「この問題を何としてでも解決したい」「この状態から抜け出したい」という強い願いが必要です。

実際、遠隔ヒーリングの効果が顕著にあらわれるのは、心が追い詰められている人、いわば“崖っぷち”の状態にいる人であることが少なくありません。なぜなら、そうした人は、本気で「変わりたい」「何とかしたい」と願っており、その切実な意図がヒーリングの共鳴を深めるからです。

つまり、ヒーリングは“何かをしてもらう”だけの受け身なものではなく、「どう在りたいか」を自分の中で明確にすることから始まる能動的なプロセスなのです。意図を持って受けるヒーリングは、あなたの内側の力とつながり、大きな変化を生む可能性を引き出してくれます。

そして自分の中に明確な意図をもつことは、ヒーラーへの過度な依存や、ヒーリングを医療の代わりとして誤用すること、また詐欺的な誘導や精神的な支配といったトラブルを避けるうえでも非常に重要です。

なぜなら、目的があいまいなままヒーリングを受けてしまうと、判断の軸を他者にゆだねやすくなり、「良さそうだから続ける」「不安だから言われるままに従う」といった受け身の姿勢に陥りやすくなるからです。

ヒーリングを安全かつ効果的なものにするためには、「どんな変化を求めているのか?」という自分自身の問いかけが、もっとも信頼できる“ガイド”になります。

自分の感覚を信じる

遠隔ヒーリングでは、物理的な接触や視覚的な情報がないぶん、「自分の感覚」こそがもっとも大切な指標になります。ヒーラーを選ぶとき、「なぜかわからないけれど、この人に惹かれる」「この人と話すと安心する」といった直感的な感覚があるなら、それを信じてみてください。

また、ヒーリングを受けている最中や受け終わった後に感じる身体の変化や心の動きも、効果を見極める大切な手がかりです。たとえば、「なんとなく胸が軽くなった」「涙が出たけれど、心がスッとした」「数日たってから気持ちが前向きになった」など、一見小さな感覚でも、それは潜在意識の深い部分で何かが動いたサインかもしれません。

逆に、受けたあとに違和感や疲労感を覚えたなら、それもまた自分の感覚として正直に受けとめるべき大切なサインです。心身の不調や疑問がある場合は、ヒーラーに問い合わせてみてください。誠実なヒーラーなら必ずサポートしてくれるはずです。

自分の内側で起こっている反応を丁寧に感じ取ることによって、ヒーリングはより深く、より効果的に作用していきます。他人の評価や理屈よりも、あなた自身が「どう感じたか」にこそ、真実があります。

そして、この“自分の感覚を信じる力”は、ヒーリングを安全に受けるうえでも非常に重要な役割を果たします。なぜなら、ヒーラーとの関係において違和感や不安を感じたとき、それを無視せず自分の内なる声として受けとめられる人は、過度な依存や支配関係に陥りにくいからです。

また、「なんとなく怪しい」「この人の言うことに従いすぎている気がする」といった微細な違和感も、後から思えば重要なサインだった、ということは少なくありません。

直感は、思考ではとらえきれない微細な情報を統合して働く“内なるセンサー”です。自分の感覚を無視せず、大切な判断材料として尊重することが、ヒーリングを安心して受ける際に、もっとも確かな安全装置となります。

本音を大事にする

ヒーリングとは、単なる癒しではなく、「本来の自分」と出会うプロセスでもあります。そのためには、自分の内側にある本音に正直になることがとても大切です。

私たちは日常生活の中で、無意識のうちに「こうあるべき」「こう思われたい」という他人の視線や期待に応えて生きようとしています。でもヒーリングの場では、そうした外側の基準を手放し、自分の本当の気持ちに耳を傾ける姿勢が求められます。

「本当は疲れている」「もう頑張りたくない」「泣きたい」――そうした心の声を否定せず、受け入れることで、内側の深い部分がゆるみ、ヒーリングが届きやすくなります。

ヒーラーとの関係においても、遠慮や気遣いをする必要はありません。いまの自分をそのまま見せる勇気が、最も深い癒しへの入り口になります。ヒーリングとは、自分の本当の姿に出会うチャンスでもあるのです。

そしてこの“自分の本音に正直であること”は、遠隔ヒーリングにおいて不要な依存や支配関係に巻き込まれないための重要な予防線にもなります。

本音を押し殺してヒーラーの言葉を鵜呑みにしてしまうと、違和感や疑問を感じたとしても「自分が間違っているのかも」と思い込んでしまうことがあります。その結果、過剰に依存してしまったり、ヒーラーの価値観に引き込まれてしまう危険性も出てきます。

自分の中にある違和感や疑問、疲れや不安を素直に認め、「本当はこうしたい」「これは納得できない」といった感情を大切にすること。それが、自分の軸を保ちながら、安全で健全なヒーリングを受け続けるための、もっとも根本的な力になります。

アニカはなぜ安全なのか?その仕組みと実例

これまで述べてきたように、遠隔ヒーリングにはいくつかのリスクがある一方で、「共感」や「気づき」を通じた癒しのプロセスには大きな可能性もあります。
ここでは、遠隔でも安全かつ深い効果を得られる新しいヒーリングのかたち——アニカについてご紹介します。

他者依存ではなく「共鳴による気づき型」

アニカは、いわゆる「エネルギーを送る」タイプのヒーリングではありません。
代わりに、ヒーラーがクライアントに寄り添いながら、お互いの身体感覚や感情の動きを“観察”し合うことを通じて、気づきと解放を促すプロセスです。

このプロセスでは、ヒーラーが何かを“してあげる”のではなく、クライアントが自分自身で潜在意識にある感情に気づき、受けとめることが重視されます。つまり、アニカのセッションは「癒してもらう」のではなく、「気づいて、自分で変わっていく」体験です。

超能力ではなく、人間本来の共感力に根ざしている

アニカは、特別な霊感やスピリチュアルな力を必要としません。誰もが持っている観察力・感受性・共感力を活かして行う、非常に人間的な手法です。

こうした人間の活動は、認知科学や脳科学が発達することにより、さまざまな研究成果が出ています。

たとえば、遠隔瞑想において「共鳴」や「意識の同調」が生じることを示す研究が発表されています。

マインドフルネス瞑想中に参加者の脳波が共鳴し合う現象が確認された研究(Balconi et al., 2021)では、意識レベルでの「静けさの共有」や「つながり」が生理的にも成り立つ可能性が指摘されています。
(参照:Inter-brain co-activations during mindfulness meditation

また、別の研究では、熟練した瞑想者が「遠隔から支援したい」という意図を持つことで、受け手の集中力や心理状態に変化が生じたことも報告されています(Wahbeh et al., 2018)。
(参照:Remote meditation support – a multimodal distant intention experiment

これらの知見は、アニカのような「共鳴型」「瞑想型」ヒーリングが、遠隔でも十分に成立する理由を裏づけています。

アニカはこのように、人間の共感力や観察力に基づいて行われる”瞑想系ヒーリング”の一種であり、マインドフルネス瞑想や共鳴瞑想といった分野と同様に、科学的根拠が蓄積されつつある領域に位置づけられます。

ヒーリングを“神秘的な力”ではなく、“共に静けさを分かち合うプロセス”ととらえることで、安全性と再現性の高いセッションが可能になります。

実際に変化を体験した人たちの声

アニカのセッションを受けた人々からは、次のような声が寄せられています。

「アニカを受ける前は、ネガティブな思考が次々と連鎖して、頭の中が苦しさでいっぱいでした。でもセッション後は、思考がひとつひとつ出ては自然と消えていくようになり、気づけば胸の重さがなくなっていました」(30代・主婦)

「長年抱えていた怒りや不安が、“ただの感覚”として現れたことで、自分を責める気持ちがスーッと静まりました。話してもいないのに、ヒーラーが私の内面に寄り添ってくれたのを感じました」(40代・会社員)

「一人でやる瞑想では全然落ち着かなかったのに、アニカでは初回から『あれ?静か…』という感覚がありました。言葉にならない自分を受け止めてもらった安心感がありました」(50代・介護職)

こうした体験談に共通するのは、「してもらった」感覚ではなく、「自分が気づいた」「自分の中で何かが変わった」という内発的な変化です。

このような自律的プロセスこそ、アニカが安全で信頼される理由です。

まとめ:本当に癒される経験をするために

遠隔ヒーリングには、心を癒し、気づきや変化をもたらす可能性がある一方で、過度な依存や誤った使い方、詐欺的な行為など、注意すべきリスクも存在します。特に、「病気が治る」「悪いエネルギーがついている」などの言葉で不安を煽るようなアプローチには、慎重な姿勢が求められます。

大切なのは、ヒーリングを特別な力ではなく、自分自身の内側にある癒しの力を引き出す“場”として選ぶこと。そのためには、ヒーラーの人柄・説明力・倫理意識、そして何よりも「自分が安心して話せるかどうか」が最も大切な判断基準になります。

アニカのように、共感と観察を通じて気づきを促す瞑想系の遠隔ヒーリングは、マインドフルネスや神経科学の分野とも親和性が高く、安全で再現性のある方法として注目されています。決して“依存させる癒し”ではなく、“自分で自分を整える感覚”を育ててくれるセッションです。

もしあなたが、今、言葉にならない苦しさや疲れを感じているのなら、遠隔でも本当に安心できるヒーリングの存在を知ることが、癒しの第一歩になるかもしれません。

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